2006年01月20日

介護福祉士試験問題32&解答

過去問題平成15年

社会福祉援助技術

[  事例  ]

山本輝子さん(仮名:75歳・女性)は、3年ほど前から痴呆症と診断されて、
現在は、介護老人福祉施設に入所して1ヶ月になる。
排泄・食事は自立、歩行には杖を使っている。
衣服の着脱と入浴に関しては見守りが必要である。
入所前は、長男夫婦・孫3人との6人でアパート暮らしをしていた。
山本さん自身は、利用者や職員に、「もう少し、散歩していたいの」とか、
夫(3年前に他界している)がそろそろ帰宅するから」と言って落ち着かない。
また、介護職員に対しては、「あなたは私の敵でしょ」といった発言もみられる。
しかし、介護職員のAさんを信頼し、関係は良好であり、次のような場面があった。
「誰にも言わないでね」と前置きをして、「私を追い出した嫁に仕返しをするつもりなの。
以前もそうだけど失敗したのよ」と真剣な表情で訴えてきた。



問題32  山本さんの徘徊に対する職員のかかわりについての次の記述のうち、
      適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、
      その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


A 徘徊をやめさせることは決して良いことではなく、万が一いなくなってもいいように、
  背中に施設名・住所・連絡先・氏名・病名等をゼッケンのような形で付けておいた。
B 消灯の時間は過ぎていたが、山本さんと一緒にテレビを見ながら、
  昔の家族と過ごしたときのことを回想した。
C 山本さんの「夫が、そろそろ帰宅するから」との発言に対して、
  山本さんの寂しさと不安に思う気持ちを肯定的に共感した。
D 「もう少し、散歩していたいの」と言う山本さんに対して、
  「夜歩くことは危険であるし、いけないことである」と説得し、やめさせた。



   A  B  C  D
1  ○  ○  ○  ×
2  ○  ○  ×  ○
3  ○  ×  ×  ○
4  ×  ○  ○  ×
5  ×  ×  ○  ○








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問題32  解答 4

A  ×  徘徊をする老人は自分なりの目的をもって行なっている場合も多いため、
      やめさせることで全て解決するものではない。
      万が一のことを考え、襟首などに目立たないように連絡先を付けることは必要。
B  ○  集団生活の中で可能な限り、個別に対応することは必要であり、
      個別対応の中から援助を行なう上で有効な情報を収集することもある。
C  ○  利用者の発言が事実とは異なる場合であっても、
      援助者はそれを肯定的に受け入れ、共感することが大切である。
D  ×  援助の中で利用者を説得する行為は決して正しいことではなく
      相手が理解できる言葉で説明し、納得してもらうことが必要。



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